映画公論

一切の忖度なしに映画批評

ウォール街(1987年 米)

f:id:noconsider:20211217131826j:image

72点。

 

何度か観ましたが30年以上経つんですね、これ。ジャンルは金融サスペンスになるのかな。ご存知マイケルダグラスの出世作ですね。

 

航空会社の事故を巡るインサイダー取引で巨万の富を得る投資家と社長に取り入ろうと情報を提供する若き証券マンの話です。

証券マン演じるチャーリーシーンは何と自分の父親が務める航空会社の情報を渡してしまいます。

 

マイケルダグラスの「世の中は全て金である」感が振り切れていて気持ちよく、ファッションも80年代NY金融マンの最先端を体現したのかとにかく派手でイケてます。

 

笑うポイントとしては父を苦しめてまで不正な情報提供をして得たインサイダー利益で贅沢に塗れて女、金と絵に描いたように没落していくチャーリーシーンです。

人間、欲に目が眩みそうになることはありますが親父の勤めてる会社でそんなことするかね普通。常人ならとてもじゃないけどできません。

どうすればこんなクズになれるんだレベルのクズで苦笑いですが、全体としては当時の金融街を風刺できていて良作。

少なくとも途中で寝ることはありませんでした。